親ってフシギ。〜許しは最大の愛なんだなあ〜

親って、本当にフシギ。



よく、親友とこんな話をするんです。


「うちらのお母さん、今の私たちの年齢で私たち産んだとかやばくない?今そんなこと考えられる?」


「いや、無理。だってさ、自分みたいな子どもが生まれるんか…って思うと、子どもが欲しいとか簡単には考えられんやん。だって絶対イヤやん、こんなワガママな子ども。笑」


「確かに…。笑」



思えば子どもは、生まれた瞬間から大切な親に向かって泣き叫び、

お腹すいた!眠い!なんか気持ち悪いぞ!遊んで!早く!!!

…と、いつもワガママ全開!全力で泣きながら何かを訴えています。

両親はそれを見てなぜか「あ〜〜〜ごめんね〜〜〜。ちょっと待ってね〜〜〜。」なんて、すごく低姿勢で接してくれる。フシギ。


成長すれば今度は、反抗したり、無視したり、わがまま言いたい放題だったり、心配かけまくりだったり。親孝行という言葉を知って、いつもありがとう♡と言ったかと思えば、30分後には機嫌悪かったり…


子どもが何か問題を起こすと「親の責任」。

精神的な病も元を辿れば「親の責任」。

結婚できないのも「親の責任」。

子どもと親は別々な人間で、別々の人生を歩んでいるはずなのに、なぜかいつも「親の責任」と言う言葉がつきまといます。


なんかもう本当に迷惑な話だし、ありとあらゆる人間関係のタブーを犯しているというか。自分たちが産んだはずなのにどうしてこうも思い通りにならないのか、と思っているはずじゃ!?と子どもの私は思うわけです。


それなのに、おおよそすべてのママパパたちは、色々あっても、それでも子どもを愛してるらしい。子ども経験しかない私は、頭では理解できても、やっぱり本当にフシギ。


私は、22歳で大学を卒業して実家に戻り、今また両親と過ごしているわけですが、近くにいて、特に両親に尽くすわけでもなく、前よりは多少マシだと信じたいところだけど、相変わらず子どもです。父には相変わらず悪態つくし、ほんのついさっきも母に「うっさいなあ!」と叫んでしまったところですヨ。何も変わらず子どもなんです。23歳になった今も。


しかし、両親は私に、「帰ってきてくれてありがとう。すっごく支えられてる。」って言ってくれます。


もちろん険悪〜なムードになることもあったり、喧嘩したりもあるけれど、それでも父は「かれんのためなら」ってしょっちゅう言ってくれるし、母は私が不機嫌でも「あら〜、反抗期なんてとっくに終わったかと思ってたわぁ↑↑♪」と明るく受け流してくれます。そして私のことを、すっごく信じてくれている。すっごくダメ野郎なのに!もう、本当に、フシギ!!



両親は決して心が広すぎる人間、という訳ではないと思います。

なのに、この子どもに対してだけ巻き起こる、海のように広い心は、どこから生まれているのか。私にはまだわかりません。言葉で説明できるものでもないと思う。




家族って、本当に不便じゃないですか。

一番近くにいるのに、何度も何度もうまくいかないし、違う人間だから当然分かり合えないし、その分かり合えないことを認めることも出来ない。(昨日も父と母はわかりあえないってプンプンしてた!結婚して30年も経ってるのに!)


だからどうしても、利便性を追求しすぎた今の社会の中では、家族は切り離し対象な気がします。面倒だから。
結婚や子育てはなぜか、損得で考えられてしまって、若者は恋愛せず、初婚年齢は上がる一方だし、出生率は下がる一方です。

色んなことが積み重なり、家族と縁を切ってしまうということも少なくはない。

親が子を殺めてしまうという痛ましい事件も頻繁に起こっています。(逆も然り)


実際、家族の関係ってまったく綺麗じゃないし、うちの家族を例に取っても、過去何度バラバラになったかわからないし、ドロッドロだったなあ〜とか思うし、SNSみたいに簡単にブロックできないし、今でも煩わしいなと思うこともときにあります。


だから、本当に面倒だと思います。


でも今回、久々に家族写真を撮ってもらいました。
兄はいないけど、両親とちゃんとした写真を撮ったのは10年ぶり?かな。

ちなみに今まで私は、本当に家族写真が大っ嫌いでした。ルックスのいい家族に囲まれるのが本当に我慢出来なくて、今まで撮った家族写真って私の顔全部変…(笑)だから、好きな写真が一枚もなかったんですけど、今回撮ってもらったこの写真はとてもお気に入り。

この写真を見て、なんか、両親の眼差しに心を打たれました。
あ、こんな風に私を見つめてくれてたんだ。

って。

なーんか、ふと、生きててよかったなぁ。っていう気持ちが湧き上がってきました。


そして、改めて両親に対して思うことが、

ウザくてごめん。とか、
言うこと聞かなくてごめん。とか。

悪態ついてごめん。
迷惑かけてごめん。
心配かけてごめん。
悲しませてごめん。
グータラでごめん。
ダメなままでごめん。
甘えてばっかでごめん。
時間犠牲にさせてごめん。
もうほんと、あらゆることにごめん。


でも、
いつも許してくれてありがとう。


そう思いました。
おそらく子どもはみんなそう思うような気がします。

あ!!!これってよく本で見る、
最大の愛は許しである。
ってやつじゃん!!!

ということに気づいた瞬間でした。

許すって本当に尊い。
すべて受け入れる覚悟がないとできないことだから。両親はきっとどこかで、無意識かもしれないけどその覚悟を決めたからこそ、許すことが出来るんだろうなと思いました。

そう考えると本当に、それがどれだけ美しいことなのか、、、と感じて、こんな最大の愛を、子どもに感じさせてあげることができるなら、私も是非子どもを授かりたい!と思いました。


あぁ、この思いが、少子化対策への第一歩に繋がるのかな、なーんて。


家族って本当に面倒だし、まったく思い通りにならないし、たっくさんズタボロ経験を起こすけど、でもやっぱり、素晴らしいものだなあ。と思うわけでした。



ちなみにこれ10年前。
みんな変わった!私も変わった!中身もめちゃ変わった!
消したかった過去が愛すべき過去になりました。

人生に乾杯っっっっ!

carino

南 かれん

大分とトーキョーを行き来する24歳。
猫が好き、音楽が好き、古風なものが好き、本物が好き。

妥協のない人生、直感に従う人生を実験中😇

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