正しいコミュニケーションのあり方〜わかりあうということ〜

「 正 」は元々、「 ちょうどそうである 」という意味らしい。


最近、人の話を聞いていて、なーんかよく聞くなあ…と思っていたのが

「みんな考えとか価値観とかそれぞれだからね〜。」

という言葉。


職場の人間関係がうまくいかない、恋人の気持ちがわからない、友達と喧嘩した…

人と人が少しでも深くなり始めるとすぐに訪れるのが、この”価値観分かり合えない問題”だということは、よ〜くわかります。ですが、最近のコミュニケーションの中で違和感を感じるのが、この”価値観分かり合えない問題”にぶち当たった時の解決策が「みんな違うんだから、分からなくて当然よ。」という、諦めで終わってしまうことです。


人は生まれたその瞬間から、男女という性別でまず色々と違うし、その人が育ってきた環境、出会う人、興味を持ったもの、影響を受けた思想、感動した経験などによって、多種多様の考えや価値観を持つようになり、人生において何が大事か、という優先順位ももちろん違う。


だから人はみんな違う。わたしの常識はあなたの非常識かもしれないし、わたしの正義はあなたの悪かもしれない。


それはその通り。で、この考えを前提として、人間関係の壁にぶち当たってしまったとき、解決するための考え方は2つあると思っていて、


①人はみんな違う。だから分かり合えないのは仕方ない。

②人はみんな違う。だけどもしかしたらどこかで分かりあえる部分があるかも…!


という二つ。


どうしようもなく傷つけられた相手や、人を大切にしない人、そもそも重きをおくものが違って関わることもないような人だったら、①の、一生わかんなくていいわ、グッバイ!という感じでサヨナラしていいと思うのですが、


共通の目的を持つ人たちや、一生を添い遂げるパートナー、友人など、自分が少しでもわかってほしい!という欲が湧くような相手であればどうか、②の考え方を持ってほしいなとか思います。


だって、せっかく頑張って本音で意見をぶつけたのに、「まあ私とあなたは違うからね。わかんなくて当然だよ!」で終わってしまったら、" え、終わり?せっかく頑張ったのに… "って、とってもさみしいし、状況も何も変わらない。結局無駄な労力だったな…と、消極的な人は意見を言うことを諦めてしまう。


最近は、どんな人でも自分の意見がしっかりあって、それを伝えられる人が増えていて本当にすごいなあと思いますが、そんな素敵な意見を、どうせわかってくれないでしょ、という諦めに晒すのはとってももったいない。


だからどうか、話し合いになった時は

あなたと私は違うんだな。じゃあ分かり合えないな。

とすぐに諦めるのではなく、

あなたと私は違うんだな。じゃあどうやったら少しでも近づけるかな?

というワンクッションを入れてほしいなと思います。


そして、話し合いに「 正しい答え 」というのがあって、それが「 ちょうどそのとおりである答え 」というものなのだとしたらそれはきっと、お互いが意見をぶつけ合った後に、どちらかがすぐに折れたり、妥協するのではなく、わからないけどわかりたい…!と、相手の意見を認め、必死にお互いのことを考えた上で、歩み寄れる部分を探して出す答えなんだと思います。


人と人って、

あなたと私は違う。だからわからない。だけどわかりたい…!

って言う面倒な葛藤を抱えるからこそ成長し、たくさんのドラマを生み、生きててよかった、という満足感を生むんだと思います。



最近、近所の若いお父さんが、夜に明かりが煌々とついた家の外で、1人寂しくタバコをふかしている姿をよく見かけます。


なんともさみしい光景だなあ〜、何て苦笑しながらも、きっと家族はタバコが嫌いだ、でもパパは吸いたい、じゃあこうしよう!と、家族が歩み寄った結果なんだな〜と思うと、少しほんわかしました。


タバコを吸わない人からすると、なんで吸うの?匂い服につくし、体にも悪いし、ホラッ!また咳してる!!!みたいな感じだと思うけど、吸う人からすると、そうは言っても、ストレス社会の唯一の癒し時間なんだよ〜、って感じなんでしょう。


この二つの意見が折り合いをつけるのは難しいけど、認めてあげようとすることで、必ず何かいい方法が出てくるはずです。


そして、そういう風に、わからないけど認めようとする思いって、絶対に人を幸せにします。


私はお家で1人でお酒を飲むのが好きですが、それを友達に話すと大抵、えー、理解できなーい、私は無理ー(笑)って言われますが、ま、でもかれんらしいよ、って認めてもらえた瞬間幸せな気持ちになります。


どうか、他人をわかろうとすることを諦めないで、セロリの歌詞のようにやれるだけ頑張ってみて、わかんなくてもせめて認めてあげて、人を満たしてあげられるコミュニケーションが増えるといいなあ、と思います。

carino

南 かれん

大分とトーキョーを行き来する24歳。
猫が好き、音楽が好き、古風なものが好き、本物が好き。

妥協のない人生、直感に従う人生を実験中😇

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